高血圧の原因を知りましょう
2017.09.23 この記事は約342秒で読めます。

高血圧の発症は睡眠不足が原因?

公園のベンチで休む男性

日本人は諸外国に比べると睡眠障害に悩まされている人が多いです。夜なかなか眠れないという事は普段からよくある事なので、あまり重要視していない人も多いかもしれませんが、睡眠不足は様々な病気の要因になります。アメリカのとある研究機関の研究によると、十分な睡眠を取っていない高齢者は高血圧を発症する可能性が高くなることが分かっています。

この研究機関では睡眠時間が5時間の人と、睡眠時間が6時間の人それぞれで血圧を測りました。すると睡眠時間が5時間のグループの方の高血圧の割合が睡眠時間が6時間の人と比べるとおよそ40パーセントも多いという結果が出たのです。この結果は睡眠時間と血圧が密接な関係にあることを物語っています。

どうして睡眠不足によって高血圧になりやすくなるのかというと、自律神経が大きく関係しています。健康な人の血圧の変化は朝起床したときには血圧が上昇し、血圧90から120くらいの値で日中を過ごします。そして夕方になると徐々に血圧が低下して就寝時間を迎え、眠っている間は血圧が低くなります。これは日中起きて活動しているときは交感神経が優位となって、夜眠っている間は副交感神経が優位になっているからです。

一方、睡眠不足に悩まされている人の場合は夜中に何度も目が覚めているため、睡眠の質はとても悪くなります。普段であれば睡眠中は副交感神経が優位なはずなのですが、睡眠中もたびたび交感神経が優位になっています。すると、睡眠時間中でも日中と同じように血圧が高い状態が維持されます。これが睡眠不足の人が高血圧を発症する可能性が高くなることの主な理由です。

そして、更に恐ろしいことに睡眠時の途中覚醒によって血圧が上昇すると、通常時に比べて心筋梗塞や脳卒中などの血圧によって引き起こされる病気を発症するリスクが、通常の常時性高血圧と比べると6倍になると言われています。睡眠不足で途中覚醒をする人は自分の身を守るためにも早急な改善が必要です。

いびきをかく人は高血圧になりやすい?

また、高血圧といびきも大きな関連性があることが分かっています。あるデータによると高血圧で病院に通院している人の内、およそ30パーセントが睡眠時無呼吸症候群を発症していると言われています。睡眠時無呼吸症候群は、いびきをかいている人の場合、発症する確率が飛躍的に高くなる病気です。

いびきは睡眠時に空気が通る気道が狭くなることによって聞こえる、気道を通る空気が発する振動音です。つまりいびきをかいている人は酸素が十分に供給されていないということです。いびきをかく人の体格を見ると圧倒的に肥満気味の人が多いです。これは首周りに脂肪がついていることによって睡眠時に首周りの脂肪が気道を圧迫することが原因です。いびきをかいているという事は先ほど書いた通り酸素が十分に供給されていないという証拠です。酸素は血液の中の赤血球によって供給されています。

酸素がいびきによって十分に供給されていないことを知ると、心臓は十分な酸素を供給しようと、その働きを活発にします。心臓の働きが活発になるという事は心臓から送られる血液の量が増加するという事になります。血液量が増加すれば、当然血管を通る血液の量も多くなります。その結果、血圧が上昇し、高血圧になるというわけです。これがいびきをかくことによって高血圧になる原因です。

更に肥満が原因によって睡眠時無呼吸症候群を発症すると呼吸をしない場合は全く酸素が供給されなくなるため、心臓はさらに酸素を供給しようとその動きをより活発にします。その結果血圧の上昇にさらに拍車をかけるというわけです。

いびきによって高血圧を発症している人も心筋梗塞や脳卒中を発症する確率が普通の人と比べると何倍にも高くなります。早急に改善する必要があると言って良いでしょう。