高血圧の原因を知りましょう
2017.10.06 この記事は約341秒で読めます。

糖尿病患者は高血圧症に合併しやすいのか

現代社会において糖尿病を発症している患者は多く存在します。しっかりとした治療を行なっている方もいますが、自身の体内の状態を把握していない方も多くいます。糖尿病は、単一の疾患ではなく様々な要因が絡み合い引き起こされます。病態は様々でも病状の程度は、インスリン作用の不足の程度によって決定されます。

糖尿病の定義は、「インスリン作用の絶対的または相対的不足により引き起こされる慢性の高血糖状態を主徴とする様々な病態をもつ代謝疾患群」とされています。高血糖と糖尿が持続的に見られ、食事から得られる糖質がブドウ糖へと変わり、更にエネルギーへと変換される為に必要となるインスリン不足により、多尿や倦怠感、体重減少などが起こります。

糖尿病は様々な病気を誘発する怖い存在で、高血圧の症状にも関係します。厚生労働省の平成26年の調査では、全国の糖尿病患者は316万6千人で高血圧患者は1,010万8千人とされています。どちらも年々増加傾向にあり、糖尿病患者の4~6割は高血圧の合併症があると言われています。

糖尿病も高血圧も食生活や運動習慣などの生活習慣に問題があり、引き起こされる事が多い病気です。肥満やメタボリックシンドロームがあれば、交感神経を緊張させ血圧を上げるホルモンが多く分泌されます。高血圧は動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞などの命に関わる疾患の原因にもなりかねません。これは、健康な方と比べると2~3倍も発症率が高くなり、糖尿病に高血圧が加われば6~7倍にもなると言われています。

高血圧と糖尿の関係として、膵臓から分泌されるインスリンが効きにくくなると、更に沢山の量を分泌しようと頑張ります。インスリンは腎臓からのナトリウムの排泄を減少させ血圧を高くさせてしまいます。ナトリウムは塩などで、血中に多くあると更に血圧を高め悪循環となります。このように、糖尿病と高血圧は相互に関連しており、その他としては両方を引き起こす本能的な要因や内分泌疾患もあります。

糖尿病と高血圧症の一番の予防は食事

糖尿病になったら出来るだけ早い段階で、治療を行わなければ高血圧以外の様々な病気の合併症を引き起こす事となります。動脈硬化に伴う心筋梗塞などの重大な疾患だけは避けなければいけません。その為にも普段の生活を見直し、正しい生活習慣を身に付ける事が重要となるのです。

糖尿病のある方は、良好な血糖コントロールを心掛ける事です。血圧に関しても降圧目標を130/80mmHg未満を目指し食事管理や運動を併用すると良いです。特に食事に関しては重要で、糖質の多い物は食さない事です。人工的に作られた甘さは一気に血糖値を上げてしまうので注意が必要です。自然のものでは、白米を始めとする炭水化物にも注意が必要です。

勘違いされるのは、一切の糖質を控えるべきと思われがちですが違います。糖尿病患者にとって糖質は悪者扱いですが、体にとっては必要な栄養素の1つです。食べてはいけないのでなく、量を控え他の栄養素とのバランスを考えるのが重要なのです。

糖尿病患者の方は、必ず1日に3食をしっかりと食べます。もちろん量とバランスを適正にしなければ、更に病気を悪化させる原因となります。食事のスピードは、とにかくゆっくりとよく噛む事が重要です。早食いでは、量が増え満腹感が感じられなくなります。

食べるものも、順番を考える必要があります。野菜や海藻類、きのこなどの食物繊維を多く含む食材を先に食べるように様にします。最後に炭水化物を摂るようにすると、食後の血糖値の上昇が抑えられる事が分かっています。食後は血中にブドウ糖が増えますが、時間を置いて運動を取り入れると有効です。運動で優先的に使われるエネルギーは糖質です。積極的に燃焼させる事で血糖値を下げるのに期待できるのです。