高血圧の原因を知りましょう
2018.03.16 この記事は約347秒で読めます。

妊婦高血圧症候群の特徴は?

妊婦高血圧症候群とは妊娠中毒症ともいい、高血圧にタンパク尿やむくみ等の症状を伴うもので妊娠中から出産後にかけて出現する病気です。
発症頻度は、全妊婦の7~10%を占め妊娠から出産までにおける代表的な疾患です。
赤ちゃんへの影響として、十分に発育できない発育不全や、低出生体重児などがあります。

母体への影響としては、高血圧によるけいれん発作や、肝臓の機能が悪化することに伴って血液が固まりにくくなったり、胎児が生まれる前に胎盤がはがれてしまう常位胎盤早期剥離などがあります。
初産婦や高齢妊婦・若年妊婦、肥満妊娠・多胎妊娠・糖尿病や高血圧の持病がある方、家族に妊婦高血圧症候群を発症した人がいるなど、様々な要因があります。
妊婦高血圧症候群は妊娠のため体にかかる負担に対して、体が変化に適応できず起こってしまうと考えられています。

妊娠すると羊水が作られ、胎児へ酸素や栄養を送るため体に流れている血液の量が増えます。
正常であれば、血液量の増加に伴って血管も広がりますが、何らかの原因で血管がうまく広がることができず血液が流れにくくなるため血圧が高くなってしまいます。
また、胎盤ができる段階で胎盤を通る血管が正常に作られず、血液の中にある酸素や栄養が胎児へ十分行き渡らないため、体が無理をして胎児へ血液を送ろうとするため血圧が高くなってしまうのではないかとも言われています。

妊婦検診時に血圧測定や尿検査を行うのは、妊婦高血圧症候群を早期発見するためであり、血圧値の上昇がないかどうかの確認や尿タンパク検査を行い判定しています。
血圧の目安は、収縮期血圧が140~160mmHg、拡張期血圧が90~110mmHgに上昇すると高血圧と診断されます。
また、普段血圧が低い方でも、普段の血圧から30mmHg以上値が上昇すると高血圧と診断されます。
また、重傷になると上の血圧が収縮期が160mmHg以上、拡張期血圧が110mmHg以上に上昇します。

妊婦高血圧症候群の予防と治療法は?

妊婦高血圧症候群になってしまったら、血圧の値の程度にもよりますが一般的には入院し治療が必要となります。
妊娠週数が早い場合は、安静にしながら点滴を行って合併症を予防するための治療をしたり、食事の管理を行います。

赤ちゃんに異常がないかどうか観察も行っていきます。
妊娠中毒症は出産することで改善される病気ですので、赤ちゃんの健康状態や発育状況を確認しながら、早めに誘発分娩をしたり帝王切開を行います。
症状が悪化しないためにも、まず早期発見が必要です。

必ず妊婦検診を行い、血圧測定や尿検査を行うことが大切になっていきます。
高血圧の症状として、頭痛やめまい・吐き気などが主に挙げられますが、妊婦高血圧症候群は自覚症状に乏しく気づいたら悪化していたということも珍しくありません。
自宅でのセルフチェックも早期発見に役立つことができます。
妊婦高血圧症候群の予防としては、体重管理が大切になってきます。
脂質や糖質、塩分の多い食事は体重増加や血圧上昇につながるため、バランスの良い食事摂取を心がけましょう。

また、軽い運動も予防になります。
ストレッチやウォーキングなどが効果的です。
しかし、妊婦中毒症になると安静が必要となる場合もあります。
そのような場合は、主治医に確認し許可をいただいたうえで行うようにしましょう。
また、ストレスを溜め込むことも避けた方が良いといわれています。

ストレスには睡眠不足や過労などの肉体的なストレスと、人間関係などの精神的なストレスがあります。
自分のストレス発散法を見つけて、無理をしない生活を心がけることが大切です。
日々医療は進歩していますが、妊婦高血圧症候群はまだ完全に解明されておらず、完全な予防法は見つかっていません。
そのため、予防として日頃からの運動やバランスの良い食事など健康的な生活への心がけが大切です。