高血圧の原因を知りましょう
2017.11.28 この記事は約359秒で読めます。

アダラートは安全性がある高血圧治療薬

アダラートは、高血圧治療薬としてはかなり古くからある薬で長く使われているというのはそれだけ安全性があり、信頼度が高い薬だといえます。ちなみにアダラートは商品名で一般名はニフェジピンです。

高血圧の治療薬には、いくつかの種類があります。尿量を増やし血圧を下げる利尿剤、平滑筋に作用を促し血圧を下げるカルシウム拮抗薬、昇圧作用をもつ酵素を阻害するアンギオテンシン阻害薬、同じく昇圧作用に関係しているレニンという酵素を阻害するレニン阻害薬などがあります。

アダラートはこの中のカルシウム拮抗薬に分類されます。その作用ですが、平滑筋は血管を覆っている筋肉です。その筋肉を緩めることで血管が広がり、血圧が下がります。血管にダイレクトに働きかけるため、血圧を下げる効果が高く、即効性に優れています。また、コストパフォーマンスもいい薬だといわれています。

そもそもアダラートは狭心症発作などすぐに血管を広げる必要性のある場面で使われることを想定した薬でした。そのため、服用後30分以内に効果が表れるという特徴をもっています。しかし、即効性が高いがために副作用もあり、頭痛、めまい、意識消失といったものが現れるため、狭心症の急性発作ではあまり使われなくなりました。狭心症の急性発作ではニトログリセリンの方を使うようになりました。

そこで、高血圧治療薬として開発されたのがアダラートL錠です。これまでのアダラートは即効性があるものの、持続性という点では難がありました。そこで、アダラートL錠は、効果が長時間続くように考え出されました。ちなみにL錠の「L」は、「Long acting」の意味を持つ「L」なのだそうです。主成分はアダラートと同じくニフェジピンです。剤形に工夫をこらし、長くゆっくりと効くように改良されました。

その後、さらに改良がくわえられ、アダラートCR錠が誕生します。CR錠の名の由来は「Controlled Released」で、日本語に直せば、調整されて放出されるというところでしょうか。薬の成分がゆっくりと溶け出し、作用時間が24時間となるように調整されました。今使われているアダラートの多くがCR錠です。

アダラートにも副作用はある?併用注意は?

初期のアダラートでは前述したように、即効性があるがゆえに、頭痛や意識消失といった副作用がありました。改良を加えられたL錠やCR錠ではゆっくりと効くようにされたため、その点は少なくなってきています。しかし、血圧の高かった人が急に血圧が下がると頭痛、めまい、動悸、顔面紅潮などが起こります。顔面紅潮とは、いわゆる顔のほてりのことで、顔面の血管が拡張することで起こるといわれています。

そのほか重篤な副作用として、紅皮症、無顆粒球症、血小板減少症、肝機能障害の報告例があります。紅皮症とは重症薬疹の一つです。無顆粒球症は白血球の成分である好中球が減少することによっておこり、感染症を引き起こしやすい状態になることです。

併用禁忌としては、同じようにカルシウム拮抗剤に分類されるノルバスクやアムロジンなどと一緒に飲むと作用が増強され、悪影響を及ぼします。また、グレープフルーツジュースも併用注意の食品です。グレープフルーツジュースの中に含まれる成分が薬剤の代謝を阻害し、血中濃度を上げてしまう例が報告されています。

血中濃度とはその字のごとく、血液中にある薬の成分の濃度のことです。濃度が高くなるといわゆる薬の効きすぎの状態となるため、急激に血圧が下がり、意識消失などの副作用を引き起こす可能性があります。

ただ、これらの副作用も医師の指示に従い、正しく服用していればあまり起こりません。最近はお薬の説明書にカルシウム拮抗薬と示されることもありますが、素人にとってはわかりにくいものです。他院で血圧に関する薬をもらっている人は、医師にその旨を告げるようにしましょう。グレープフルーツジュースに関しては併用禁忌となる薬はアダラート以外にもあり、薬局で指導しています。指導にしたがい、正しく服用しましょう。